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2007/10/01

通票閉塞機

[Sound]通票閉塞機

 最近は「通票閉塞」ではなく「タブレット閉塞」というらしいのであるが、閉塞機を呼ぶときに「タブレット閉塞機」では間が抜けてしまうので、古い名前で勘弁していただきたい(さらに、塞が常用漢字ではないため、お役所的には「閉そく」と言わなければならないのだが、これも勘弁)。
 通常、列車が衝突しないようにコントロールするのには隔距法、つまり複数の列車間にある程度距離を置くという方法をとっている。ただし、実際には「前の列車が300m離れたので次の列車は発車してよし」などということはしておらず、本線上をいくつかのセグメントに分け、同一セグメントに複数の列車を入れないという「閉塞」という擬似的な方法になっている。
 一番原始的な方法として、通票式(俗にスタフ式ともいう)があり、金属製の円盤状または棒状の通行手形(通票/スタフ)を列車の運転士に手交して、これを持っている列車のみが閉塞区間に入れるというものである。通票は1つの閉塞区間につき1つのみ存在し、セグメントの結節点(通常は駅)を過ぎるときに返却することになっている。
 この方式では同一方向に連続して列車を設定できないという欠点があるが、単純であるため、現在でも一部線区の末端で採用されている。
 同一方向連続運転を可能とするため、票券閉塞(先行列車には通票を示した上でそれは手交せずに「通券」という紙の信用手形を渡す方式。ダイヤの乱れに弱い)などがあるが、機械的に制御する方法として通票閉塞式が開発された。機械的な仕掛けで表に出ている通票は常に1つであり、相手側の通票が無効化されていることを確認しなければ取り出せないという機構をもって安全性を確保している。
 着側の駅で通票をトレイに入れて半開状態(所在は確認できるが取り出せない)にしたうえで解錠レバーを引くと、発駅側から通票を取り出すことが出来る。
 末端以外のたいていの駅は、閉塞を構成する隣の駅が2つ存在する。間違いを起こさないよう、ベルの音は2種類用意されている。一つは鐘、もう一つは鉄線を渦巻状に巻いたもので、柱時計の時報のような音がする。
 録音は、因美線の美作河井駅と那岐駅で使用されていたものを、柵原町鉱山博物館に移設したもので、ここでは来館者が自由に操作することが出来る。
 なお、ここでは、両駅にあった閉塞機を並べ、それを繋いでいるため、左の閉塞機で送信キーを引けば右の閉塞機が鳴るようになっている。しかし、実際の駅にあるものは、たとえば美作河井であれば、片方は那岐に、もう片方は美作加茂にある閉塞機に繋がっているため、自駅でキーを引いても音は鳴らない点に注意が必要である。
 比較のために両方を鳴らしてみているが、そのような訳で、実際の運用で同時に鳴る可能性は高くない。

平成19年9月2日 柵原町鉱山博物館
Hey_sock

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