特集 尾道水道行ったりきたり(1) 駅前渡船(向島運航)
[Sound]尾道水道行ったりきたり(1) 駅前渡船(向島運航)
広島県尾道市は、坂の街、寺の街として有名であるが、街の中心を海が二分していることでも知られている。以前は、街を二分といっても、対岸は向島町という別の町であったが、平成の大合併に伴い向島町が尾道市に編入されるに及んで、正真正銘、海を挟む街となった。もとより海を隔てると言っても、広いところで500mあまり、狭いところでは、その半分ほどであるから、望めば見える距離である。橋も架かっているが、手軽な交通機関として渡船が利用されてきた。
現在営業しているのは4航路。まずは、一番西側の尾道駅前から出ている向島運航―通称、駅前渡船―から乗ってみることにしよう。
尾道駅前の国道の向かい側に乗船場がある。待つほどもなく来る船は、船体こそよくある小型の貫通タイプの双頭船であるが、船橋部分は銅葺きの寺院を模したものか、緑色の方形の屋根に、御丁寧に相輪までついている。丹に塗られた天井や手すりも相まって、どことなく龍宮城を思い起こさせる。
このような船は、さすがにこれまで見たことが...いや、割合近くで見た記憶が。三原観光汽船の須波~生口島に入っていた「るり丸」が、こんな感じだった。検索してみたら、フィリピンに売却されたとのこと。
狭い水道であるが、往来する船は多く、後に紹介する予定の福本フェリーとは航路が交差しているくらいで、飽きることがない。
船のエンジン音は高め。着岸前に一度アイドリングに入り、ランプをおろす。
平成21年11月16日 向島運航 駅前~富浜 むかいしまII
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