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2011年1月

2011/01/23

DD51重連・北斗星

[Sound]DD51重連・北斗星

【音量注意】このサウンドは、5"あたりに-3dB程度の比較的大音量があります。いつものこととはいえ、御注意ください。

 国鉄のディーゼル機関車のエースといえば、容積が大きいDF50でもなければ、高飛びのできるDD54でもなく、最強力機関を搭載したDE50でもなければ、全長36m近くにもなるラッセル付きのDD16でもなく(実は重連にしたEF64よりも長いらしい)、ほかでもないDD51、で決まりであろう。
 そのDD51も最近は活躍の機会が減少してきており、以前お伝えした紀勢本線の貨物列車も重連運転を取りやめている。ほかに重連で走っているところはごく僅か。美祢線~山口線~山陰本線の貨物列車は、発電所から出るフライアッシュとセメント工場から出る炭酸カルシウムという副産物同士を互換する輸送形態(三岐鉄道西藤原~衣浦臨海碧南市でも同様の輸送例あり。ただしDD51ではない)であるが、美祢線の災害により運休中が続いているとのこと。石北本線の臨時貨物は、前後に機関車を配置するプッシュプルの形態だが、通年運行ではない。そして、もう一つ、旅客列車で、寝台特急北斗星が函館~札幌間で運転している。
 その北斗星の札幌駅発車シーン。途中から手稲行きの711系電車が入ってきて無粋な邪魔をするけれども、こちらも先は長くなかろう、御愛嬌である。

平成22年9月5日 北海道旅客鉄道函館本線 札幌 2列車北斗星 DD51

 実は、あの天下の小学館さんの「人気列車で行こう」という、それこそ人気雑誌のサイトのブログである「人気列車部ブログ」の「函館で青いDD51とこんにちわ」という記事で、DD51のサンプルとして前掲の紀勢本線のDD51のサウンドを御紹介いただきました。ありがとうございます。本来であれば、今回の録音を聞いていただいた方がよかったかも知れないのですが、その時点で、このサウンドは録音済みだったものの、録りっぱなしで加工も公表もしていませんでした。申し訳ない次第です。

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2011/01/15

東陽バス 日野RE101

[Sound]東陽バス 日野RE101

 今回はバス。
 日野自動車の路線用車輛は、通常版のRB(後にRE)と高出力版のRCという2つのラインナップがあったが、こちらは前者である。現在となってはモノコックボディのバス自体が珍しいが、それだけでなく、この車輛は沖縄の交通史上でも記念碑的な存在なのである。
 沖縄が日本に復帰したのが昭和47年。その後しばらくは、占領下と同様車輛は右側通行であったが、昭和53年7月30日を以て左側通行となることになった。それだけでも、いままでの交通常識が覆されるわけで大変なことであるが、特にバスにとっては深刻な問題が発生する―客用扉が反対側になってしまう。
 まさか客を道路の真ん中に待たせるわけにはいかないので、右ハンドル左ドアの新車を導入して全車入替をするという、空前絶後の事態になったわけである。このとき入った車輛は、その日付から俗に「730車」などと呼ばれた。
 爾来、沖縄のバスは車齢の同じバスが大多数を占めるという状況が続いていた。直後はみんな新車、10年後はみんな10年選手、と。
 しかし、それも今は昔。30年以上も経過した現在では、車輛の入れ替わりが進み、街中には出自も新旧も様々なバスが行き交っている。その中で、沖縄バスのふそうMP117Kと、この東陽バスのRE101との2輛だけが、動態保存の形で残っている。特にRE101は、週に1回程度、運用に入っており、比較的容易に乗車できる。
 今回収録したのは、城間線に入ったときの模様で、本島南部、沖縄県南城市の馬天営業所を起点に、国道331号、329号から環状2号に入り、那覇市の東部を抜けて県道153号を通り浦添市の城間に至る路線である。録音は城間地区を循環したあとに経塚方面に戻るところ、動態保存車輛の余生にしてはかなり苛酷な坂であるが、懸命に登る姿には心打たれるものがある。

平成22年12月5日 東陽バス 沖22か906 191系統城間線 美術館前~安波茶
P1000905

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2011/01/08

特集 尾道水道行ったりきたり(2) 福本渡船

[Sound]尾道水道行ったりきたり(2) 福本渡船

 前出の駅前渡船に絡むように運航しているのが福本フェリーである。駅前渡船の方が、運河を遡って少し奥まで行くのに対し、こちらは向島の突端に船着場がある。そのためか、渡し賃は駅前渡船が100円に対して60円の破格である。また、駅前渡船では行っていない自動車の航送も扱っている。4メートルまで90円、5メートルまで100円で、運転者1名分の運賃が含まれている。駄菓子屋の物価水準で乗れる交通機関もそうはあるまい。
 向島側の小歌島から尾道側の土堂まで3分足らず。やはりあっという間の楽しい旅である。
 福本フェリーの第十五小浦丸は、むかいしまIIよりはやや大きめ。船らしい低速エンジンの唸りが聴きどころである。

平成21年11月16日 福本フェリー 小歌島~土堂 第十五小浦丸
P1000669


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2011/01/02

特集 尾道水道行ったりきたり(1) 駅前渡船(向島運航)

[Sound]尾道水道行ったりきたり(1) 駅前渡船(向島運航)

 広島県尾道市は、坂の街、寺の街として有名であるが、街の中心を海が二分していることでも知られている。以前は、街を二分といっても、対岸は向島町という別の町であったが、平成の大合併に伴い向島町が尾道市に編入されるに及んで、正真正銘、海を挟む街となった。もとより海を隔てると言っても、広いところで500mあまり、狭いところでは、その半分ほどであるから、望めば見える距離である。橋も架かっているが、手軽な交通機関として渡船が利用されてきた。
 現在営業しているのは4航路。まずは、一番西側の尾道駅前から出ている向島運航―通称、駅前渡船―から乗ってみることにしよう。
 尾道駅前の国道の向かい側に乗船場がある。待つほどもなく来る船は、船体こそよくある小型の貫通タイプの双頭船であるが、船橋部分は銅葺きの寺院を模したものか、緑色の方形の屋根に、御丁寧に相輪までついている。丹に塗られた天井や手すりも相まって、どことなく龍宮城を思い起こさせる。
 このような船は、さすがにこれまで見たことが...いや、割合近くで見た記憶が。三原観光汽船の須波~生口島に入っていた「るり丸」が、こんな感じだった。検索してみたら、フィリピンに売却されたとのこと。
 狭い水道であるが、往来する船は多く、後に紹介する予定の福本フェリーとは航路が交差しているくらいで、飽きることがない。
 船のエンジン音は高め。着岸前に一度アイドリングに入り、ランプをおろす。

平成21年11月16日 向島運航 駅前~富浜 むかいしまII
P1000665


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